江東区亀戸の歯医者、亀戸アイリス歯科です。今回はノンクラスプデンチャーについてのお話です。ノンクラスプデンチャーの特徴や仕組み、他の入れ歯との違い、メリット / デメリット、費用の目安や注意点などを書かせて頂きました。ノンクラスプデンチャーについてよく知りたいという方はぜひご一読ください。
ノンクラスプデンチャーとは?【目立たない部分入れ歯】

ノンクラスプデンチャーとは、金属のバネ(クラスプ)を使用しない部分入れ歯のことです。
歯ぐきと同じような色の柔軟性のある樹脂で歯に固定するため、装着していても目立ちにくく、自然な見た目が特徴です。
従来の部分入れ歯では、金属バネが見えて気になるという声が多くありましたが、ノンクラスプデンチャーは審美性(見た目の美しさ)を重視した新しい入れ歯として注目されています。
見た目が自然 | 金属を使わず、歯ぐきに近い色の樹脂で作られる |
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金属アレルギー対応 | 金属不使用なのでアレルギーの心配がない |
フィット感が良い | 柔軟性があり、口の中にフィットしやすい |
自費診療 | 保険は使えず、自由診療での提供となる |
ノンクラスプデンチャーはどんな人におすすめ?
- ● 前歯の入れ歯が目立つのが気になる方
- ● 見た目にこだわりたい方
- ● 金属アレルギーがある方
- ● 保険の入れ歯が合わない・外れやすい方
- ● 人前で話す・笑う機会が多い方(接客業など)
【比較】保険の入れ歯とノンクラスプデンチャーの違い
比較項目 | 保険の入れ歯 | ノンクラスプデンチャー |
素材 | レジン+金属クラスプ | ノンメタル樹脂(ナイロン等) |
見た目 | 金属バネが見える | 自然で目立ちにくい |
フィット感 | 違和感が出る場合も | フィット感が高い |
耐久性 | 長期使用に強い | 使用環境により劣化あり |
修理のしやすさ | 比較的容易 | 状況により難しい場合も |
保険適用 | 適用あり | 自由診療(保険適用外) |
ノンクラスプデンチャーのメリット
① 審美性に優れている(目立たない)
歯ぐきと同じ色調の樹脂素材で作られており、装着時に目立ちません。笑ったときに金属のバネが見える心配がなく、自然な笑顔を保てます。
② 金属アレルギーの心配がない
金属を一切使用しないため、金属アレルギーの方も安心して使用できます。
③ フィット感が良く、装着時の違和感が少ない
柔軟性のある素材が歯ぐきにフィットし、痛みや違和感が出にくいと感じる患者さまが多いです。
④ 他の健康な歯に優しい
金属バネのように他の歯に力が加わらないため、残っている歯を守ることができます。
ノンクラスプデンチャーのデメリット・注意点
① 保険が使えず自費治療となる
ノンクラスプデンチャーは自費診療のため、保険の入れ歯に比べて費用がかかります。
② 修理が難しい場合がある
大きな破損や変形によって修理や調整が困難なケースがあり、再製作が必要になる場合もあります。
③ 耐久性
使用状況によっては経年劣化や破損のリスクがあります。3~5年を目安に作り替えるケースが多いです。
費用の目安(当院の例)
欠損歯の本数 | 費用(税込) |
1歯〜2歯 | 143,000円 |
それ以上 | 220,000円〜 |
金属を使う場合 | 330,000円〜 |
※精密検査・調整料・定期メンテナンス料は別途かかる場合があります。
ノンクラスプデンチャーのお手入れ方法
- ● 専用の入れ歯洗浄剤を使用し、毎日洗浄してください
- ● 歯ブラシや硬いもので強くこすらないよう注意
- ● 就寝時は外し、清潔に保管しましょう
- ● 年に1~2回は歯科医院でのメンテナンスをおすすめします
よくある質問(Q&A)
Q1:ノンクラスプデンチャーは誰でも使えますか?
A:すべての症例に対応できるわけではありません。噛み合わせや歯の状態により適応外となる場合があります。まずは診断を受けることが重要です。
Q2:違和感はありますか?
A:個人差はありますが、装着初日から違和感が少ないと感じる方が多いです。
Q3:壊れたら修理できますか?
A:一部の軽度な破損は修理可能ですが、大きな破損や変形の場合は再製作が必要になることがあります。
まとめ|ノンクラスプデンチャーは自然な笑顔を取り戻す選択肢

ンクラスプデンチャーは、「見た目」「快適さ」「機能性」を兼ね備えた、部分入れ歯です。目立つ入れ歯にお悩みの方、人前で話す機会が多い方には特におすすめです。
当院では、患者様一人ひとりの口腔内の状態に合わせて、最適な入れ歯治療をご提案しています。
まずはお気軽にご相談ください。