BLOGブログ

親知らず、抜くべき?抜かなくていい?歯科医が教える判断基準

2025.12.21

江東区亀戸の歯医者、亀戸アイリス歯科です。今日は親知らずについてのお話です。
「親知らずが生えてきたけれど、痛くないから放っておいても大丈夫?」「抜くのが怖いから、できるだけ抜きたくない……」
診療をしていると、こうしたご相談を毎日のようにいただきます。 親知らず=「必ず抜くもの」というイメージがあるかもしれませんが、実は、抜かずに残しておいても問題ないケースもあります。

しかし、逆に「痛くないけれど、今すぐ抜いたほうがいいケース」があるのも事実です。
今回は、歯科医の視点から「親知らずを抜くべきか、残すべきか」の判断基準を分かりやすく解説します。

親知らずを「抜くべき」3つのケース

もし以下の条件に当てはまる場合は、放置すると他の健康な歯に悪影響を与える可能性が高いため、早めの抜歯をおすすめすることが多いです。

①親知らず(または手前の歯)が虫歯・歯周病になっている 

親知らずは一番奥にあるため歯ブラシが届きにくく、非常に虫歯になりやすい歯です。 もっとも怖いのは、親知らずのせいで「手前の健康な歯 (第二大臼歯)」まで巻き添えで虫歯になってしまうことです。手前の歯を守るために、原因となる親知らずを抜く判断をします。

②横向きや斜めに生えて、歯並びを圧迫している 

親知らずが横向きに生えて手前の歯をグイグイ押している場合、歯並びが悪くなったり、噛み合わせがズレたりする原因になります。また、歯と歯の間に食べカスが詰まりやすく、炎症 (智歯周囲炎)を繰り返す原因にもなります。

③歯茎が腫れる・痛むを繰り返している 

疲れた時や体調が悪い時に、奥歯の歯茎が腫れたり痛んだりした経験はありませんか? これは体が「限界だよ」とサインを出している状態です。一度治まっても再発する可能性が高く、次はさらに強い痛みが出ることも多いため、落ち着いている時期に抜歯をおすすめします。

親知らずを「抜かなくていい(残せる)」ケース

一方で、無理に抜く必要がない場合もあります。

•真っ直ぐきれいに生えていて、上下の歯がしっかり噛み合っている

•完全に骨の中に埋まっていて、レントゲンで見ても問題を起こしていない

•移植(歯の移植)に使える可能性がある

将来、他の歯を失ってしまった際に、親知らずを「代わりの歯」として移植できる場合があります。状態が良い親知らずは、保険として残しておくという選択肢もあります。

「痛くないから様子見」が一番キケン?

患者さんから一番よく聞かれるのが「今は痛くないので、痛くなったら来ます」という言葉です。
お気持ちは痛いほど分かりますが、歯科医としてはこれをおすすめできません。なぜなら、親知らずのトラブルは「痛くなった時=かなり症状が進行している時」だからです。

●炎症が強すぎて麻酔が効きにくい
●手前の歯がボロボロになっていて、手遅れになる
●高齢になってから抜くと、骨が硬くなっていて回復が遅い

このように、先延ばしにするほどリスクが高まってしまいます。

    自己判断せずに、まずはレントゲンで確認を

    親知らずを抜くべきかどうかは、「生え方」と「清掃状態 (きれいに磨けるか)」によって決まります。こればかりは、目で見ても判断ができず、レントゲンやCTを撮ってみないと分かりません。
    当院では、「抜く場合のメリット・デメリット」「抜かない場合のリスク」をしっかりとお伝えした上で、患者さんと相談して治療方針を決定します。
    「抜くのが怖い」という方には、痛みを抑える麻酔や配慮も行っておりますので、まずは「自分の親知らずはどうなっているのか?」を知るために、お気軽に検診にいらしてください。
    歯やお口の健康に関してのご相談は、亀戸アイリス歯科までご連絡ください!

    電話 : 03-3637-7860
    ネット予約 : https://www.cieasyapo2.ci-medical.com/1576/step1

    RECENT POST新着ブログ

    親知らず、抜くべき?抜かなくていい?歯科医が教える判断基準

    親知らず、抜くべき?抜かなくていい?歯科医が教える判断基準

    お口の健康は食事から!歯周病予防のための「食べ方」の基礎知識

    お口の健康は食事から!歯周病予防のための「食べ方」の基礎知識

    亀戸アイリス歯科のインビザライン矯正が「選ばれる理由」

    亀戸アイリス歯科のインビザライン矯正が「選ばれる理由」

    ブログ一覧へ戻る