アイリス歯科からのニュース

2022.01.07更新

インプラント周囲炎とは?

インプラント周囲炎とは、簡単に言うと、インプラントに起こる歯周病です。

インプラントは人工歯なので、歯周病には無関係だと思われがちです。
しかし、歯周病は天然の歯に起こるだけの病気ではないのです。放置しておくと、インプラントを支えているあごの骨が溶けて、インプラントが抜けてしまう可能性もあります。
確かに、人工歯なのでむし歯になるリスクは低いですが、油断していると歯周病になってしまうので注意が必要です。

「インプラントを入れたから安心」「インプラントは人工歯だから丈夫」などと判断せずに、インプラントを入れた後のケアが大切です。怠っていると、あっという間にせっかく入れたインプラントが台無しになってしまう恐ろしい病気です。

あまり自覚がない方が多いですが、実は、日本国民が歯を失う原因1位は「歯周病」です。
(参照:2018年に全国2,345の歯科医院で行われた全国抜歯原因調査結果 歯の喪失の原因 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp) )

インプラント周囲炎のイラスト

●メンテナンスが重要です

また、ここまでインプラントは歯周病になる話ばかりしてきましたので、インプラントは抜けやすいのではと不安になられた方もいると思います。しかし、インプラントの寿命は10年~15年と言われています。上のあごに入れた場合は、生存率が約90%です。下のあごに入れた場合は、94%程度です。抜歯即時埋入や骨移植を伴った埋入では、若干生存率が下がるものの、87~92%程度ということがわかっています。
(参考:厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」 歯科インプラント治療のための Q&A 01-02.pdf (mhlw.go.jp) )

とはいえ、10年〜15年経っても、インプラントを入れた約9割の方は、その後も引き続き良い状態を保ちながら使っていますので、実際はもっと寿命が長いと考えられています。

つまり、インプラントを入れた後のメンテナンスがとても重要ということがわかりますね。
実際、ケア次第で、インプラントを半永久的に長持ちさせているケースも少なくないのです。

●発症の主な原因は?

インプラント周囲炎は主に以下の原因が考えられます。

  • ・歯磨きが不十分
  • ・歯周病になっている
  • ・歯科医院で定期的にメンテナンスを受けていない
  • ・タバコを吸っている

インプラント周囲炎は、歯垢や歯石の中にいる歯周病細菌により発症します。
特に、毎日の歯磨きが不十分なことが引き金になります。
歯垢や汚れが取り残されてしまうと、歯ぐきに炎症がでます。
インプラントに歯垢や汚れが溜まっていると、表面がザラザラとして、余計に歯垢や汚れが付着します。悪循環となり、どんどん歯周病細菌が増えていくのです。
そして、歯ぐきだけの炎症にとどまらず、やがてあごの骨にも細菌が感染します。あごの骨に感染すると、あごの骨が溶けてきます。

また、インプラントを入れる前から歯周病だった方や歯周病になったことがある方は注意しましょう。歯周病で抜けた部位に、「すぐにインプラントを入れる」ことは、おすすめできません。優先的に、歯周病治療を行ったあとで、インプラントを入れることでインプラント周囲炎のリスクは低くなります。

インプラント後は、メンテナンスを怠るとインプラント周囲炎のリスクが高くなります。歯科医院でのクリーニングは、必要に応じて(歯石や汚れが多い場合など)インプラントの人工の歯の部分を外して行います。外した歯も超音波でクリーニングすることで、セルフケアでは落としきれない汚れも取り除くことができます。

さらに、喫煙者の方も注意が必要です。たばこに含まれるニコチンなどにより、血行が悪くあごの骨とインプラントの結合も悪くなります。たばこは、歯周病のリスクファクター(危険因子)と言われているので、理想は禁煙が望ましいです。

●インプラント周囲炎の症状や影響

すでに、インプラント治療を終えている方は症状がないかチェックしてみましょう。

<チェック項目>

  • ・歯磨き中に出血する
  • ・歯ぐきが腫れている
  • ・歯ぎしりをするとインプラントが痛い
  • ・歯ぐきから膿が出ている
  • ・インプラントがグラグラと動く

上記の項目に多く該当する方は、インプラント周囲炎の症状の可能性が高いです。
もちろんインプラント周囲炎は、自己判断が難しい病気なので、少しでも気になることがあれば早めに歯科医院を受診しましょう。

●インプラント周囲炎の予防法

  • ・メンテナンス
  • ・セルフケアの向上

特にインプラント周囲炎は、セルフケアと定期的なメンテナンスで予防できます。

自宅でのセルフケアは、プラスワンケアとして、「デンタルフロス」「スーパーフロス」を使用しましょう。自分に合う磨き方をアドバイスしてもらうこともおすすめです。歯磨き粉にも注意が必要で、フッ素入りでない歯磨き粉を使用しましょう。インプラントの材質である「チタン」をフッ素により、腐食してしまう可能性があるからです。

また、インプラント周囲炎は、前段階として「インプラント周囲粘膜炎」があります。インプラントの周囲の歯ぐきのみに起こる炎症で、早期に発見すれば、インプラント周囲炎への進行を抑えられます。定期的なメンテナンスにより、早期発見に繋がります。

インプラントを入れたから終わりではなく、インプラントを入れてからが始まりだと思い、天然の歯と同じように大切にしていきましょう。

 

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投稿者: アイリス歯科

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